家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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DHA 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
DHAについてのまとめ

  • DHAは高度不飽和脂肪酸の一種。体内生成ができないため、外部から取り入れる必要がある。
  • アジ、サンマ、イワシ、カツオ、マグロなどに豊富にDHAが含まれている。
  • DHAを摂取すると脳が活性化することから、認知症に対して効果があるのではと言われている。

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防へのDHAの効果がわかる!~

青魚

DHAはヒトの体内では生成できないものの、脳を活性化させて神経細胞の働きをよくする力があると言われています。

DHAは魚に多く含まれているということが分かっており、1989年にイギリスのマイケル・クロフォード教授が発表した「日本人の子供は魚を食べる習慣があるため知能指数が高い」という説から世界中で研究が進むようになりました。

現在は認知症に対してもDHAは効果があるのではないかという研究が進められています。

ラットを使った研究ではアルツハイマー発症を抑制することが認められていますが、実際のヒトに対する試験では有効性が認められない事例もあります。

ハッキリとした効果は未だ認められていないものの、今後DHAと認知症の関係や予防、抑制に関する研究が進むことが期待されています。

ここではDHAという成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

DHAとはどのような成分か

DHAとはドコサヘキサエン酸の略で高度不飽和脂肪酸の一種です。ω-3系のα-リノレン酸からつくられる必須脂肪酸です。脳や網膜、胎盤、母乳などに多く含まれることがわかっています。

ヒトの体内で生成することができないため外部から取り入れるしか方法がありません。アジ、サンマ、イワシ、カツオ、マグロなどのDHAを多く含む青魚から摂取することが望ましいとされています。

「魚を食べると頭が良くなる」と言われるのはDHAが脳に大きな影響を与えているとされるからです。脳細胞にはニューロンという突起した神経細胞がありますが、その先端で神経細胞を活性化して情報の伝達をスムーズにすると考えられているのです。

1989年にイギリスのマイケル・クロフォード教授が日本人の子供の知能指数が高いのは魚を常食するからという説を発表したことで、DHAの記憶や学習に対する効果に注目が集まり、その後世界中で研究が重ねられました。[注1]

現在では脳や神経機能の発達に深く関係するということだけでなく、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールの低減、アトピーやアレルギー改善効果があることも認められています。いずれにしろ高齢者の健康増進に役立つことは間違いありません。

DHAの認知症に対する効果

DHAが認知症予防に効果があるのではないかと考えられるのは、特に脳神経に多くある成分で、摂取することで脳が活性化され神経細胞の働きを良くすることが期待できるからです。

認知症の中でもアルツハイマー型が最も割合が高くなっていますが根本治療法はまだ見つかっていません。DHAを摂ることで改善することが明確になり治療法が確立すれば、世界中で多くの人が救われることになります。

DHAを含めたω3系脂肪酸の認知症予防効果については数々の研究や臨床試験が行われています。[注2]特にDHAは脳のω3系脂肪酸の大部分を占め、脳の機能維持や健常者の認知機能改善に有効であると確認されています。

ラットを使った臨床試験ではDHA投与により空間認知機能の向上、抗酸化能の増強、シナプス小胞膜流動性の亢進などの報告があり、動物実験ではあるもののDHAがアルツハイマー発症の危険因子の産生や脳内への沈着を抑制することも確認しています。[注3]

このようにDHAの認知症への予防・改善効果に大きな期待は持てますが、アルツハイマー患者を対象にしたω3系脂肪酸の試験では有効性が確認できない例もあり、予防や進行抑制に関しては評価がまだ定まっていません。[注4]

今後さらに研究が進展することが望まれますが、少なくともDHAの摂取が脳の働きにマイナスになることはないので積極的に摂ることをおすすめします。

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

どのような食品に含まれるのか?

卵黄

DHAが含まれている食品といえば、やはり青魚と考える方が多いのではないでしょうか。実際、含まれている量も青魚が一番多いとも言えるので、簡単に摂取しようと考えれば青魚が一番でしょう。

しかし、人によってはアレルギーの問題があったりしますよね。そこで、青魚以外でDHAが豊富に含まれている食品もみていきましょう。以下がDHAを含んでいる食品になります。

  • サバ、秋刀魚、マグロ、カツオなど魚
  • 卵黄

やはり効率よくDHAを摂取しようと考えれば、魚から摂取するのが一番のようです。ただ、青魚ほどではありませんが、卵黄にもDHAは含まれています。野菜や果実などにはほぼ含まれていないことを考えれば、卵黄の含有量は多い方だといえるでしょう。

毎日魚を食べることは難しいと考えるのなら、卵黄やサプリメントの活用もおすすめです。

認知症予防以外に何に効果があるのか?

DHAの健康効果としては、効果があるとされている論文から、効果がないといわれているものまで多くの検証結果が出ています。絶大な効果があるとは言い切れなくとも、検証による効果を確認できたものに関しては気になるもの。

実際のところ、DHAを摂取することによって、認知症以外にはどのような効果が期待できるのでしょうか?

認知症予防、脳の働きをよくする以外の効果としては、「血液をサラサラにする」、この効果がよく知られているのではないでしょうか。多価不飽和脂肪酸のカテゴリに入るDHAは、一価不飽和脂肪酸よりも悪玉コレステロールの分解率が高いといわれています。

この悪玉コレステロールを減少させる作用によって、血液をサラサラに維持してくれることが期待できるのです。ただし、血液そのものをサラサラにするための効果はDHAにはありません。

誤解されがちな点ですが、魚の脂に含まれている血液そのものをサラサラにする効果が認められているのはEPA。DHAは悪玉コレステロールを分解することによって、血液の循環を促進しているのです。

また、血液をサラサラにすることから繋がり、DHAの循環器疾患予防効果に関しては、高い評価を受けています。また、脂質代謝の改善効果など、さまざまな効果が期待できるのではないかといわれています。

ただし、過剰摂取についての問題は無視できないという点もあります。予防効果を十全に発揮し、過剰摂取にならない量はすでに解明されつつあるので、確認を怠らないようにしましょう。

EPAとの違い

DHAに関して調べていくと、同じような成分としてEPAの名前を見ることが多くなります。しかし、名前が違う以上違う成分。DHAとEPAがどのように違うのかを見て見ましょう。

上記でも紹介したように、DHAはそのものが血液をサラサラにする効果があるわけではありません。この効果は同じような成分だと思われがちなEPAに期待できる効果。

DHAそのものの効果としては、脳組織に豊富に含まれていることから脳が成長していく際に、何らかの用途として使われているのではないかといわれています。簡単に言ってしまえば、EPAが血液をサラサラにする効果を持ち、DHAは脳に関する効果が期待できるといえます。

摂取することによって期待できる効果が違うので、間違えないようにすることも大切ですね。ただし、魚で成分を摂取しようと考えた際には、DHAはほぼすべての魚油に含まれているので、あまり神経質になる事もないでしょう。

また、DHAは脳に多く存在している事から、成長期の子供にこそ必要な成分であるともいえますね。

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン