家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ

ジオスゲニン 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
ジオスゲニンについてのまとめ

  • ジオスゲニンはヤマイモに豊富に含まれる植物ステロール。
  • エイジング・美肌ケア成分として美容・健康食品によく使用されている。
  • アルツハイマー型認知症に対しても効果があるのではないかと期待されている。

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防へのジオスゲニンの効果がわかる!~

ヤマイモ

ヤマイモに豊富に含まれるジオスゲニンは、植物ステロールの一種であり、エイジングケア成分として注目を集めています。美肌効果や滋養強壮効果もあるとされており、美容・健康食品によく使用されています。

最近の研究では、アルツハイマー病のマウスにジオスゲニンを投与すると、アルツハイマー病の原因であるアミロイドβというたんぱく質が減少することが確認されました。

人の認知機能回復の根本的な治療に役立てるには、さらに研究を重ねる必要がありますが、今後の研究を通じ、どこまで根本治療に役立てられるのかが注目されています。

ここではジオスゲニンという成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

ジオスゲニンとはどのような成分か

ジオスゲニンとはヤマイモに多く含まれる植物ステロールの一つで、加齢で不足したホルモン量を回復させたりメラニンを抑制する効果があるため美容・健康食品にもよく使用されています。

体内の炎症を抑えたり生活習慣病を予防するDHEAと構造が似ているため同様の効果が期待でき、男性ホルモンの働きを活発にするため滋養強壮や筋肉増強効果もあると考えられます。

但しヤマイモに含まれるジオスゲニンはジオスチンと呼ばれる糖と結合した状態で含有されるため、分解されるまで時間がかかり体内に吸収されにくいと言われています。

また、最近の研究でジオスゲニンを摂取するとアルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβというたんぱく質が減少することが確認できているため認知症予防効果がある成分としても注目されています。[注1]

ジオスゲニンの認知症に対する効果

ジオスゲニンの認知症に対する効果については富山大学和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授の研究が有名で、アルツハイマー型の認知症の症状を改善する働きが期待できるとしています。[注2]

東田准教授の研究ではアルツハイマー病のマウスに対して1日1回ジオスゲニンを20日間投与したところ、神経細胞の損傷が正常に近い状態まで修復され記憶が改善されることが確認できました。

マウスの内を調べてみるとアルツハイマー型認知症の原因とされているアミロイドβというたんぱく質の蓄積と神経原線維変化が減少していることがわかったのです。

このことから今後、人の認知症の治療にもジオスゲニンの効果が期待できますが、アミロイドβを減少させて進行を遅らせることはできても認知機能の改善まで至らなければ既にある承認薬と同じです。

今後、さらに研究を重ねることでヤマイモからの抽出量が少なく吸収されにくいジオスゲニンをどこまで根本治療に役立てるようにできるか期待したいところです。

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

どのような食品に含まれるのか?

ナガイモ

ジオスゲニンはヤマノイモ属の植物に多く含まれる成分です。ヤマノイモ属にはヤマイモやナガイモなどを代表とし主に6つの種があり、日本をはじめとしたアジア圏、アフリカ、南アメリカ大陸などで広く栽培がなされ、野生種としても分布をしています。そんなヤマノイモ属の中でも、特に懐山芋と呼ばれる種類のものや沖縄原産の自然薯であるトゲドコロ(クーガ芋)などはジオスゲニンの含有量が多いことで知られています。

懐山芋は一般的な食用のほか、漢方薬やサプリメントとして使われる場合もあります。また食用としてはあまり一般的でないものの、ユリ根などのユリ科の植物にもジオスゲニンは含まれています。ただしユリ科の植物の中には強い毒性を有し食用不可なものもありますので、注意が必要です。

認知症予防以外に何に効果があるのか?

ジオスゲニンは認知症予防以外にも大腸がんを予防する効果があることも知られています。厳密にはこの予防効果は今のところマウスでしか実証をされていないのですが、恐らくヒトに対しても同様の効果があるものと見込まれています。

またその他にもホルモンバランスを調整する働きも確認されており、その異常によって引き起こされるとされるさまざまな症状、具体的には糖尿病の予防や更年期障害の改善、筋肉増強や滋養強壮、運動機能の向上、さらにはストレスの緩和などといった効果も期待されています。

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン