家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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EPA 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
EPAについてのまとめ

  • EPAには血液を固まりにくくする働きがあり、ヒトの体内で生成することができない。
  • イワシ、カツオ、アジ、サンマなどの青魚から摂取するのがいいと言われている。
  • アルツハイマー、脳血管性認知症の発症、進行の抑制に効果が期待されている。

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防へのEPAの効果がわかる!~

サンマ

EPAは必須脂肪酸の一種で、ヒトの体内では生成されないため青魚などから積極的に摂取しなければなりません。

EPAは血管、血液の健康に効果があり、脳卒中、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の予防につながります。アルツハイマーや脳血管性認知症にもEPAは有用だろうと考えられています。

EPAには血液を固まりにくく、サラサラにする力があるので、脳血管性認知症に対してはかなり期待が持てそうです。

しかし、EPAと認知症に関する研究は進んでおらず、研究があったとしてもDHAと合わせたものが多いです。

現段階ではEPA単体でヒトの体、脳にどのような影響があるのか、認知症に対してどれくらい有効なのかを示す研究結果はありません。今後の研究に期待するしかないようです。

ここではEPAという成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

EPAとはどのような成分か

EPAとはエイコサペンタエン酸の略称でω-3系のα-リノレン酸からつくられる必須脂肪酸です。DHAと同じようにヒトの体内では生成されずイワシ、アジ、カツオ、サンマなどの青魚に多く含まれます。

EPAが注目されるようになったのは1960年代の初めにデンマークのダイアベルグ博士がイヌイットについて調査研究を行ったことが発端です。[注1]

イヌイットの人々の心筋梗塞の発症率が低いのは魚やクジラ、アザラシを主食としていて血液中に含まれるEPAが血栓を防いでいることがわかったからです。他にもEPAは血液をさらさらにして中性脂肪値を下げたり、血管年齢を若く保つ効果があります。

DHAとセットで健康増進効果を紹介されることが多いですが、DHAに比べ摂取すると体内で増えやすく、血液や血管の健康に効果があることが明確になっています。したがって脳卒中、動脈硬化、高血圧などいわゆる生活習慣病の予防により役立つと言えるでしょう。

EPAの認知症に対する効果

EPAはアルツハイマーや脳血管性認知症の発症・進行を抑える効果があると言われています。EPAの持つ血液サラサラ効果を考えると少なくても脳血管性認知症を予防する効果はあるものと考えられます。

またEPAは不飽和脂肪酸ですが、これにはアルツハイマー型認知症の原因となっているアミロイドβたんぱく質の生成を抑制する働きがあることがわかっています。

EPAの認知症に対する効果の研究は進められていますが、EPAとDHAが含まれる青魚はほぼ同じであり、臨床試験もDHAとEPAを合わせてω3系脂肪酸の認知症予防効果が調査されるケースが多くなっています。[注2]

残念ながら認知症への予防・改善効果を確証するためのヒト介入試験においてはEPA単独で有効な成果は出たという報告はまだありません。今後研究や試験データが蓄積され、効果が明確になることを期待するしかありません。

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

どのような食品に含まれるのか?

マグロ

認知症予防に効果的とされているEPA。

食事で採るのであれば、

  • マイワシ
  • 本マグロ
  • サバ
  • 真鯛

といった魚類から摂取しましょう。

基本的にEPAは魚油に含まれています。手っ取り早く摂取しようと考えるのなら魚を食事に盛り込むことが一番です。魚のなかでも、比較的に安価な魚だといわれるマイワシにEPAが多く含まれています。なお、EPAは油に溶けやすく加熱に弱いとされているので、調理する際は、注意しましょう。

認知症予防以外に何に効果があるのか?

PAを摂取することによって期待できる効果には、昨今確認されたものとして「心臓病予防」の効果を上げることができます。その理由は、EPAが血液をサラサラにするためです。[注3]

血液をサラサラにすることは血液が固まりにくくなることと同義。つまり、不必要な力を血管に与えることがなくなるので、動脈硬化のリスクも下げることが期待できるのです。実際に高脂血症を患い、コレステロールを下げる薬を飲んでいる方2万人を対象に行われた臨床実験があります。EPAを与えられなかった1万人よりも、EPAを併用していた人たちの方が心臓病発症の確率を19%も下げることができたのです。[注4]

循環器の疾患のリスクを下げる期待ができるので、米国など海外でも最も注目されている成分の一つといえるでしょう。また反対に体内のEPAが低いと、心臓疾患のリスクが高くなるともいえます。

EPAは体内で合成できない成分

EPAは人の体内では合成できない成分であり、摂取すれば濃度が高くなり、摂取を止めてしまえば濃度が低くなることも大きな特徴の一つ。継続的な摂取が必要な成分であることも確認しておきましょう。ただし、実際に効果が認められているからこそ、安易に過剰な摂取をすることはおすすめできません。高脂血症の疑いがある方、別途薬を医師から処方されている方は、最初に医師への確認が必須といえます。

DHAとの違い

DHAはEPAと同じように、青魚に多く含まれていることから効果が混同されていることも多い成分です。実際には、機能面で大きな違いも出てくる成分なので、EPAとDHAの違いについても見ていきましょう。EPAが血液をサラサラにする成分だとすれば、DHAとは人の脳内に最も多く含まれる成分だといえます。

このことから記憶力や脳そのものの構成成分として必須なものではないかと考えられています。実際DHAにも血管疾患に関する効果の検証はされていますが、EPAほど確実なものだとは解明されていません。

大きく分けて、EPAは循環器への効果が期待できることから、心臓病予防やコレステロールが高い方におすすめできますね。反してDHAは脳に関して効果が期待できるといえる事から、記憶力を挙げたい方や、成長期のお子さんに対して有用といえるでしょう。

実際にDHAの研究理由の一端には、魚をよく食べる日本人の子供の知能指数の高さがきっかけになったという説もあります。脂肪としてのカテゴリは同じになるので、少し混同しがちな成分ではありますが、それぞれの期待できる効果を確認して、適切な摂取を行いましょう。

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン