家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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フェルラ酸 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
フェルラ酸についてのまとめ

  • フェルラ酸は米や小麦など穀物の「ぬか」に多く含まれるポリフェノールの一種
  • フェルラ酸の脳機能改善作用が、認知症予防効果につながる可能性が注目されている
  • 人体に対する作用の有効性は未確認ながらメカニズムの解明が進められている

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防へのフェルラ酸の効果がわかる!~

ぬか

フェルラ酸は、米や小麦など穀物の「ぬか」に多く含まれるポリフェノールの一種。酸化防止や紫外線吸収作用があり、血糖値や血圧を下げる働きもあるとも言われる物質です。

こうしたポリフェノールの一種である「フェルラ酸」は、認知症の原因につながると言われるタウタンパク質のリン酸化を抑えてくれるという研究結果が出ています。

現時点ではフェルラ酸の人体に対する有効性は未確認ですが、近年はその脳機能改善作用に注目が集まっているのです。フェルラ酸によるタウタンパク質のリン酸化レベル低下メカニズムが解明され、認知症予防の可能性を高めることが期待されています。

ここではフェルラ酸という成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

フェルラ酸とはどのような成分か

フェルラ酸は1886年に発見されたポリフェノールの一種で、米や小麦などの穀物のぬかの部分に多く含まれます。

酸化防止や紫外線を吸収する効果があるため医薬品や化粧品の原料として使われたり、食品の酸化防止剤として利用されています。グリンピースや抹茶の変色防止やバナナの黒変防止にも使用されているので意外と身近な存在と言えます。

その他、血糖値や血圧を下げる作用、美白効果など様々な作用があると言われていますが、認知症を考える上で最も注目すべきは脳機能改善作用です。

脳内で炎症を引き起こすβ-アミロイドペプチドに対する保護作用があり、学習機能の低下が見られるマウスにフェルラ酸を投与すると通常の状態まで回復するといった報告があります。[注1]

フェルラ酸の認知症に対する効果

認知症に対する効果についての研究や論文はいくつか発表されていますが、最も新しいものとしてチェックしておきたいのが2016年4月に発表された株式会社ファンケルが行った研究結果です。

同社では米ぬかに含まれるフェルラ酸の食品における認知症予防の研究を長年続けており、神経細胞にフェルラ酸を添加すると、タウタンパク質のリン酸化レベルが低下することを発見しました。[注2]

人体に対する有効性についてはまだ確認されていませんが、フェルラ酸にこうした作用があることはそれまで報告されたことはありませんでした。

認知症はリン酸化タウタンパク質などが脳内に蓄積されることで神経細胞と神経細胞の間の伝達に不具合を生じ発症するとされていますので大変注目すべき研究結果と言えます。

今後さらに研究を進められ、フェルラ酸が持つリン酸化タウタンパク質の割合を低下させるメカニズムが解明されれば認知症予防の可能性がさらに高まることが期待できます。

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

どのような食品に含まれるのか?

玄米

認知症予防の他にも美容効果も期待できるといわれているフェルラ酸。普段から摂取できる食品に含まれていれば、積極的に摂っていきたいものですよね。どのような食品に多く含まれているのか、詳しく見ていきましょう。

  • 玄米
  • 小麦
  • タケノコ
  • ポップコーン

フェルラ酸はポリフェノールの一種。ワインのポリフェノールが話題になった時に有名になったように、穀物などの皮の部分に多く含まれています。このことから、玄米や全粒粉の小麦などが、手軽に摂取できる食品だといえるでしょう。

また、皮ごと食べられるトウモロコシを原料にしたポップコーンなども、お手軽さで言えば優秀な食品といえます。いつもの食卓に取り入れやすい食品が多いので、少し意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。

認知症予防以外に何に効果があるのか?

認知症予防効果以外に関しては、経口摂取ではなく塗布することによって、日焼け対策ができるといわれています。

フェルラ酸には紫外線吸収の効果が認められており、ヘアレスラットにおける実験では紫外線の透過量を抑える結果が出ました。化粧品に配合することで、肌を健やかな状態で維持できるとされているのです。

安定した日焼け止め効果は、まだまだ研究中な分野でもあるので、フェルラ酸の続けての研究に期待されています。

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン