家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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中鎖脂肪酸 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
中鎖脂肪酸についてのまとめ

  • 中鎖脂肪酸は、記憶力の低下を抑制する効果が期待できる
  • 継続した中鎖脂肪酸摂取で認知症者のQOLに改善があった(Quality Of Life 生活の質、苦痛の軽減、活力、生きがいや満足度という意味を含む)
  • まだ臨床実験による科学的根拠はなく、今後の研究結果待ち

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防への中鎖脂肪酸の効果がわかる!~

ココナッツオイル

ココナッツオイル等、ヤシ科の植物の種子に含まれる中鎖脂肪酸。認知症による記憶力の低下を抑制する効果が期待されている成分です。

認知症は脳のエネルギー不足が原因のひとつとされ、中鎖脂肪酸にはエネルギー不足から生じる脳細胞の機能不全を解消すると考えられています。

肝臓で作られるケトン体はエネルギー不足解消に有効で、中鎖脂肪酸を摂取するとケトン体を効率的に生産できます。ケトン体が脳のエネルギー源となれば、休眠していた脳細胞が再び機能し始めるそうです。

従来の研究では、中鎖脂肪酸摂取を継続したことアルツハイマー型認知症者のQOL(Quality Of Life 生活の質、苦痛の軽減、活力、生きがいや満足度という意味を含む)に改善があったとされる報告があります。しかしながら、今はまだ臨床実験による科学的根拠は出ておらず、今後の研究が期待されています。

ここでは中鎖脂肪酸という成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

中鎖脂肪酸とはどのような成分か

中鎖脂肪酸とはココナッツオイルに代表されるヤシ科の植物の種子に含まれる天然成分で、分子の長さがオリーブオイルやラードなど一般的な油脂に含まれる長鎖脂肪酸の半分なのでそう呼ばれます。

長鎖脂肪酸よりもすぐに肝臓に届くためエネルギーとしてすぐに消費され体脂肪になりにくい性質があることからダイエット効果があると言われますが、最近では脳の認知機能にも関わっていると注目されています。

認知症はタンパク質の蓄積や萎縮以外にも脳のエネルギー不足が原因の一つと言われています。このエネルギー不足解消には肝臓が作り出すケトン体が有効なのですが、中鎖脂肪酸を摂取すると長鎖脂肪酸よりも効率よくケトン体を作り出すことができます。

これにより血中のケトン体の量が増えるとそれをエネルギー源として休眠していた脳細胞が再び機能し始める可能性があるのです。[注1]

中鎖脂肪酸の認知症に対する効果

エネルギー不足による脳細胞の機能不全を解消して、認知症による記憶力の低下を抑制する効果が期待できます。

そのために必要な中鎖脂肪酸の適正な摂取量や方法はまだ研究段階なので明らかになっていませんが、日清オイリオグループ株式会社が行った研究で中鎖脂肪酸摂取の継続によりアルツハイマー型認知症者のQOLに改善があったとされる報告もあります。[注2]

これまで認知症の治療では蓄積されるたんぱく質や海馬の萎縮に原因を求めてきましたが、脳自体のエネルギー不足に注目する異なったアプローチと言えます。

現段階では症例数が少ないため今後は中鎖脂肪酸の認知症に対する有効性を明らかにするため、症例を積み重ねて信頼度を高めていくことが必要となります。

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

どのような食品に含まれるのか?

牛乳

冒頭でも触れましたが、中鎖脂肪酸はココナッツバームフルーツ、ヤシ科の植物の種子などに含まれている天然成分です。母乳、牛乳にも含まれています今話題のココナッツオイルには60%程度の中鎖脂肪酸が含まれており、一般的なサラダ油などよりも効率的に中鎖脂肪酸を摂取できるようになっています。

そのほかの食品としては、バター、クリーム、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品も中鎖脂肪酸が豊富。魚類ならさんまなどの青魚に、肉類なら豚肉などにも含まれていますが、オイルや乳製品と比較すると含まれる中鎖脂肪酸の種類が少なくなっています。また、中鎖脂肪酸100%のMCTオイルやパウダー、おやつ感覚で食べられるゼリーなど、手軽に中鎖脂肪酸を摂取できるさまざまな商品も販売されています。

認知症予防以外に何に効果があるのか?

中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸よりもエネルギーとして素早く分解されることがわかっており、体脂肪を減らす役割が期待されるようになりました。中鎖脂肪酸を含む油を使用した食事を12週間続けた結果、体脂肪、体重ともにそうでないグループと比較して現象が見られたという実験結果もあります。[注1]

体脂肪は8週目頃から長鎖脂肪酸と比較して有意に低下し、ウエストサイズは4週目以降有意に減少しました。ウエストサイズはメタボリックシンドロームの判断指標となるものですから、健康維持に役立つことがわかりますね。

また、中鎖脂肪酸には持久力を高める効果も認められています。ハードなスポーツをしているアスリートや、体力が衰えてきた身体の健康を維持するためにも中鎖脂肪酸は役立ちそうですね。グリコーゲンというスタミナ源の蓄積を早め、疲労回復を高める作用もあるため、中鎖脂肪酸を積極的に摂取するアスリートもいるほどです。

さらに、中鎖脂肪酸は医療現場でも活用されています。エネルギーを積極的に摂取する必要のある未熟児、高脂肪食が必要なてんかん患者、消化器系の手術後、消化吸収力が低下した患者にも中鎖脂肪酸を含むオイルを使用した食事を提供することで、消化吸収の手助けをしているのです。

また、食が細くなり十分に栄養を摂取できない高齢者のために、介護現場でも中鎖脂肪酸を含むオイルが利用されることも多々あります。

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン