家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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遠志(オンジ) 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
遠志(オンジ)についてのまとめ

  • 遠志(オンジ)は、精神を安定させる作用があるといわれ、漢方の生薬に用いられている
  • 加齢に伴う物忘れの改善薬として認可され、第3種医療品として現在販売中
  • 健常者の生理的物忘れに関しては、臨床実験でその効果が確認されている

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防への遠志(オンジ)の効果がわかる!~

遠志

精神を安定させる作用があると言われている遠志(オンジ)は、漢方の生薬として用いられている、イトヒメハギの根を乾燥させたものです。

記憶喪失の改善をサポートすると言われており、精神神経用薬や保険強壮剤として配合されています。

また、加齢に伴う物忘れの改善薬としても認可され、第3類医薬品として販売されています。

認知症、MCI患者への臨床実験は行われていませんが、健常者の生理的物忘れに関しては実施され、その効果が認められています。

またラットを用いた研究結果として、遠志の空間認知障害改善作用についての論文が発表されています。[注1

ここでは遠志(オンジ)という成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

遠志(オンジ)とはどのような成分か

遠志(オンジ)は中国東北部や朝鮮半島北部に分布するイトヒメハギの根を乾燥させたもので、漢方の生薬として用いられます。遠志という名称は「志が遠大になる」を由来としており、古くから精神を安定させる作用があると言われています。

漢方処方における貧血や不眠症に用いる帰脾湯や人参栄養湯に含まれ、精神神経用薬や保健強壮薬として配合されることもあります。

最近は記憶力や認識力など脳機能に関する研究も行われ、ラットにおいて記憶喪失を改善する効果があることが認められました。また認知症ではない健常者に対して二重盲検比較試験を行ったところ、オンジエキスを投与したグループの方が記憶テストの成績がよかったという結果が出ています。[注2]

2015年には加齢に伴う物忘れの改善薬としてオンジエキスが認可され、2017年10月からエーザイ株式会社が「遠志の恵み」という名称で中年期以降のもの忘れ改善薬(第3類医薬品)として販売をスタートしています。[注3]

遠志(オンジ)の認知症に対する効果

健常者の生理的もの忘れについては臨床実験が行われその効果が認められていますが、残念ながら認知症・MCI患者への臨床実験は行われていません。

ラットを用いた研究では2008年に孫 秀蘭博士が遠志の空間認知障害改善作用についての論文が発表されました。[注4]

放射状迷路課題を使って参照記憶と作業記憶についての実験を行ったところ、遠志は作業記憶に関する改善効果が確認できました。

さらに海馬由来の培養神経細胞に対しては神経突起伸展促進作用もあることがわかり、今後さらに研究が進み、人の認知症に対する効果が明確になることが期待されます。

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン