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家族のための認知症予防パーフェクトガイド » 【特集】認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 » ホスファチジルセリン 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

ホスファチジルセリン 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
ホスファチジルセリンについてのまとめ

  • ホスファチジルセリンは脳に多く含まれ、「脳の栄養素」とも呼ばれるリン脂質
  • 認知機能、ストレス反応、筋肉損傷などに深く関わる成分とされている
  • 大豆由来ホスファチジルセリン摂取による認知症予防の可能性が注目されている

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防へのホスファチジルセリンの効果がわかる!~

脳

ホスファチジルセリンは人の細胞膜に存在するリン脂質の成分です。脳に多く含まれるため、脳の栄養素とも呼ばれており、認知機能、ストレス反応、筋肉損傷などに深く関わる成分とされています

大豆由来のホスファチジルセリンが認知機能を改善するとの報告に基づき、現在これを分子メカニズムで明らかにする研究が行われています。現段階でリン脂質に細胞保護効果があるという報告がなされており、大豆の摂取による認知症予防の可能性が注目されています。

ただし認知症または認知機能障害のリスク低減に関する効果について、まだ科学的なメカニズムは明らかになっておらず、今後の研究成果が期待されています。

ここではホスファチジルセリンという成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

ホスファチジルセリンとはどのような成分か

ホスファチジルセリンは人の細胞膜に存在するリン脂質の成分で、リン酸にアミノ酸のセリンが結合した分子構造になっています

脳に多く含まれるため脳の栄養素とも呼ばれ、特に脳機能との関連で多くの研究が行われ、老人性認知症に対して有効であるという結果が出ているケースもあります。[注1]

認知機能の他にはストレスへの内分泌反応、筋肉損傷の軽減に深く関わっているとされていて、注意欠陥・多動性障害 (ADHD)を持つ子供に対して症状改善の効果があることがわかっています。

アメリカでは広くサプリメントの成分として使用されていますが、ウシ大脳皮質に由来するものは感染性疾患が懸念されるため、現在ではダイズ由来のホスファチジルセリンの生成が確立されています。[注2]

ホスファチジルセリンの認知症に対する効果

ホスファチジルセリンの認知症に関連する日本の研究では山梨大学大学院医学工学総合研究部が行った大豆由来のリン脂質の神経細胞死抑制効果の解析があります。

これは大豆リン脂質をホスファチジルセリンに変換したものが認知機能の改善作用があるとされる報告を分子メカニズム上で明らかにすることを目的とした研究です。

その結果リン脂質が小胞体ストレス誘導細胞死に対し有意に働き、細胞保護効果があることがわかりました。そのため大豆の摂取により認知症などの神経変性疾患を予防すると結論づけています。[注3]

但し、ホスファチジルセリンの認知症または認知機能障害のリスク低減に関してはアメリカのFDAが2003年に意味のある科学的合意は存在しないとしており、実際にどのくらい人の認知機能の低下に効果があるのかは今後の研究に期待されるところです。[注4]

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

どのような食品に含まれるのか?

ホスファチジルセリンを最も多く含んでいる食品とされるのが大豆および豆腐や味噌などの大豆製品です。また、現在ではサプリメントなどに含まれるホスファチジルセリンに関しても大豆由来のものが一般的となっています。また、それ以外の食品としては、サバやマグロなどの青魚もホスファチジルセリンを多く含んでいるとして有名です。

また、ここまで紹介してきた二つの食品に比較すると含有量という観点ではやや見劣りしてしまうものの、牛肉にもホスファチジルセリンは含まれています。これらの食品はいずれも食べやすく調理など加工もしやすいため、日々の食生活の工夫次第ではしっかりとした量を摂取することも可能となります。

認知症予防以外に何に効果があるのか?

先にも少し触れられていますが、ホスファチジルセリンは脳の神経伝達を活性化させるという特性からADHD(注意欠陥・多動性障害)にも効果があるのではないかと言われており、現在アメリカなどでは臨床実験が行われているようです。

また同物質のストレス物質であるアミラーゼの分泌を抑えるという性質を持つことから、ストレスへの耐性、緩和効果も期待されています。またこれに関連し、うつ病を予防する効果もあるのではないかともされています。

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン