家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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ビタミンB12 認知症予防への効果やその科学的根拠を調査

10秒でわかる
ビタミンB12についてのまとめ

  • ビタミンB12は水溶性ビタミンの一種で赤血球の働きをサポートしてくれる
  • ビタミンB12が不足すると貧血、動悸、息切れ、さらには末梢神経障害を引き起こすことも
  • ビタミンB12には末梢神経を修復する機能があることから、アルツハイマー型認知症への効果が期待されている

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防へのビタミンB12の効果がわかる!~

ビタミンB12は水溶性で、赤血球の正常な分化をサポートしてくれる成分です。アメリカ・ボストン大学の発表によると、このビタミンB12がアルツハイマー型認知症の予防薬になるのではないかと考えられているとのこと。

この研究では、アルツハイマー型認知症患者は血液中の血漿ホモシステイン(けっしょうホモシステイン)の濃度が高いことが確認されています。

血漿ホモシステインは血管や組織を傷つけてしまいますが、ビタミンB12が血漿ホモシステインを減少させることが判明しています。そのため、アルツハイマー型認知症の予防にビタミンB12が役立つ可能性が高いと言われているのです。

現段階ではビタミンB12がアルツハイマー型認知症の発症を防ぐ、進行を遅らせるといった程度の可能性が考えられており、今後さらに研究が進むことが期待されます。

ここではビタミンB12という成分の概要と認知症の予防にどのような効果があるのかを解説しています。(現時点(2018/4/1時点)では、この成分について認知症改善の臨床実験(二重盲検試験)による科学的根拠はまだありませんが、認知症予防ができるという可能性があり、今後のさらなる研究が期待されています。)

ビタミンB12とはどのような成分か

カツオ 刺し身

ビタミンB12はビタミンB群の中でも水に溶けやすい水溶性ビタミンの一種で、葉酸と共に骨髄で赤血球が正常に分化するのを助ける役割を持っています。また補酵素としてたんぱく質や核酸の生合成やアミノ酸の代謝にも関わりがあります。

ビタミンB12が含まれる食品としてはカツオやさんまなどの魚介類やレバー、チーズなど主に動物性食品に含まれますが例外としてもやしや納豆にも含まれることがわかっています。

腸内細菌によってもビタミンB12は作られるので、不足することはあまり多くは見られませんが胃の切除手術をした人や動物性食品を摂取しない菜食主義者(ベジタリアン)は不足しがちになります。

不足すると赤血球の数が減少して悪性貧血を起こすことがあります。具体的な症状としては舌炎になったり、動悸になったり、息切れや全身の倦怠感、めまいなどが現れます。また神経細胞を正常に保つ機能があるため不足により末梢神経障害が起こり、しびれや知覚異常になることもあります。

サプリメントや静脈注射で補うことができますが、食品から摂取しても小腸の内因子が必要とする範囲内でしか吸収しないので過剰摂取で具合が悪くなることはありません。

ビタミンB12の認知症に対する効果

ビタミンB12は末梢神経の傷を修復する機能があるためアルツハイマー型認知症に有効ではないかと考えられています。

米国ボストン大学の研究グループはビタミンB12が将来アルツハイマー予防薬になる可能性があることを医学雑誌に発表しました。彼らはアルツハイマー型認知症患者が血液中の血漿ホモシステインの濃度が高いことを確認しました。[注1]

血漿ホモシステインは血管や組織を傷つけるのですが、ビタミンB群の中でもとりわけB12がこの物質を減少させることがわかっているため、ビタミンB12がアルツハイマーを予防する可能性が高いというわけです。

また日本でも葉酸・ビタミンB12の欠乏と認知症発症の関連についての研究データがあります。これはアルツハイマー発症の危険因子である高Hcy血症に注目した研究です。[注2]

もの忘れ外来に通院中の患者の中で、ビタミンB12の欠乏が見られる人が認知機能の低下と同時に血中Hcyの数値が高くなっていることを確認しました。そこでビタミン補充療法を行ってみるとHcy値が正常になったのです。

このことからビタミン12が欠乏するとHcyのメチオニンへの変換が阻害され、高Hcy血症を引き起こすのではないかと考えられています。

この研究で期待できるのはビタミン補充療法がアルツハイマー型認知症の発症を防いだり進行を遅らせる可能性で、今後の進展が望まれるところです。

認知症の予防に期待が持てる
サプリメント成分一覧
サプリメントで摂れる認知症予防に効果があるとされる成分を徹底検証しました。すべての成分で認知症予防の可能性がある点は共通していますが、臨床実験(2重盲検試験)で認知症が改善したというエビデンス(科学的根拠)があるのはホタテ由来のプラズマローゲンだけです。
成分名 認知症改善の
臨床試験結果
(二重盲検法)
認知症予防の
可能性
ホタテ由来 
プラズマローゲン
あり あり
ホヤ由来 
プラズマローゲン
なし あり
鶏由来 
プラズマローゲン
なし あり
中鎖脂肪酸 なし あり
ビタミンB12 なし あり
DHA なし あり
EPA なし あり
PC DHA なし あり
フェルラ酸 なし あり
ポリフェノール なし あり
ジオスゲニン なし あり
レシチン なし あり
ホスファチジルセリン なし あり
γ-アミノ酪酸(GABA) なし あり
核酸 なし あり
遠志(オンジ) なし あり
イチョウ葉エキス なし あり

どのような食品に含まれるのか?

鮭

水に溶ける水溶性ビタミンの一種として知られるビタミンB12。食品から摂取するには、以下のような食品を食べるといいでしょう。

  • 鮭、秋刀魚、イワシなど魚
  • 肉類(レバーに最も多く含まれる)
  • 貝類(牡蠣、アサリなど)
  • チーズ

上でわかるとおり、動物性タンパク質に含まれています。特に魚介類に多く含まれていることがわかっているので、ビタミンB12を積極的に摂取したいと考えるのなら、魚介中心の献立を考えてみることもおすすめです。

ただ、ビタミンB12は、水はもちろん脂にも溶けやすい性質を持っているため、調理法によってはスープの方に成分が溶けだしていることも考えられます。塩分過多にならないよう、調理法にも気を配る必要があるでしょう。

認知症予防以外に何に効果があるのか?

ビタミンB12は悪性貧血に効果があります。[注3]

悪性貧血とは、一般的な貧血同様、息切れや疲労感、さらには、知覚障害、意

識障害などの症状が現れる貧血の一種です。この貧血ですが、ビタミンB12の欠乏こそが主な原因となります。そのためビタミンB12を摂取することで、症状を抑えることができるのです。

ビタミンB12は、悪性貧血のほか、心血管疾患予防への効果も期待されています。

心血管が発症してしまう原因と目されている一つに、「ホモシステイン値の上昇」を挙げることができます。ホモシステインとはアミノ酸の一種であり、血管内の成分の一つ。

しかし、急激、または必要以上の上昇は、血栓の生成促進、血管運動調整機能の欠損、脂質の過酸化促進などの心血管に負担をもたらす機能をもたらす危険性があります。

このホモシステインの上昇予防の効果が期待されているのが、ビタミンB12。ただし、実際の実験結果でビタミンB12を摂取することで、ホモシステインの低下が確認されていますが、明確に心血管疾患のリスクを下げることができると確認されているわけではありません。

現段階では研究中でもあるので、期待ができるかもしれないという程度だといえるでしょう。しかし、ホモシステイン値の低下が認められたことと同時に、脳卒中のリスク定価は認められています。

血管の健康を維持できるという面から見れば、有用な成分だといえるでしょう。

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン