家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ

美術療法とは

絵を描いたり、粘土で何かを作ったり、陶芸や彫刻をしたりといったアートを作成することにより、脳を活性化させる効果のある『美術療法』。自由に自己表現をおこない、認知症の予防・抑制効果を狙います。ここでは、美術療法がどのようなものなのか、美術療法の認知症への効果、美術療法をおこなうときの注意点などについて解説します。

♪わたし達の自己紹介は
このページの下の方にあるよ♪ キャラクター

美術療法とは、「芸術療法」、「絵画療法」、「アートセラピー」などとも呼ばれる、美術・芸術を自ら表現することによっておこなう治療法です。これまでも多くの疾患の療法として使われてきた方法ですが、最近では認知症患者へのリハビリ法としても良く用いられています。

表現する方法には特に決まりはなく、絵画や陶芸・彫刻、粘土工作、写真など、様々な方法がとられます。認知症の症状により発語能力が衰えてきたとしても、言葉ではない方法で自己を表現することにより、不安の解消やストレスの発散、脳の活性化につながります。

美術療法で重要なのは、できあがった作品の良し悪しではなく、作品を作り上げていく過程です。楽しみながら絵を描いたり工作をしたりすることにより、脳の機能を刺激していきます。粘土や絵の具などの匂いをかいだり、素材の手触りを確かめたりすることで、しっかりと五感を刺激することが大切です。

臨床美術士(アートセラピー)が指導を行う。アルツハイマー型認知症は物の形や空間を認知しづらくなるため、立体の物を平面に描く作業は有効。気持ちが穏やかになる、意欲が高まる、集中力がアップするなどの効果もある。

引用:川崎幸クリニック院長 杉山孝博(2013)「認知症の9大法則 50症状と対応策」p.177

美術療法による認知症への効果とは

創作意欲や達成感を得られる

絵を描く、陶芸をするなど、何かの作品を作る行為は、創作意欲や達成感を得ることができます。そうすることにより生活にも張り合いが出て、脳の機能を活性化させることができます。何かを作ったという達成感・満足感は、認知症だけではなく高齢者のうつ症状の軽減などにも役立ちます。周囲の人が作品のいいところなどを評価することも、いい効果を得られる行為です。

脳にいいストレスを与えることができる

美術作品を作るのは、五感だけではなく、色彩感覚などの芸術的センスをしっかりと働かせる必要がある行為です。そのため、何かを創作しているときの脳は、楽しいという感情と同時に適度なストレスを感じています。このストレスは脳が活性化するためにとても重要な意味を持っており、とある研究では創作活動をおこなった脳の方が知能テストの点数が高いという結果が出ています。また、良い作品を作りたいという試行錯誤をすることも、脳にいい刺激を与えることができる行為です。

空間認知能力の低下をおさえる

認知症を引き起こす要因として大きな割合を占めているアルツハイマー病では、頭頂葉の障害によって空間認知能力が低下してしまいます。美術療法をおこない、粘土工作などの立体的な作品を作ることによって、症状の進行を遅らせる効果が期待できます。

完成した作品を保存することで記憶に残る

美術療法で制作した作品を置いておくことにより、作品の作り方や作ったときの思い出などの記憶を保持しやすくなります。また、家族や周囲の人との話題作りなど、コミュニケーションにも役立ちます。家族と一緒に何かを作ってみることもおすすめです。

心理症状が軽くなる

作品を通じて自己表現やストレス発散をおこなうことにより、精神的な安定を得ることができます。不安が解消されたり、ふさぎこみがちな気持ちが解放されたりするといった効果から、心理症状(BPSD)が軽減されるというメリットがあります。

美術療法の取り入れ方

美術療法は、作った作品の出来などを競うものではありません。描く・作るなど作品が出来上がる過程や、完成までの思考のプロセスが大切になります。ですがもちろん、作品の良いところはどんどん褒めて、「評価された」という自信を付けることも重要です。

五感を刺激できるようにする

例えば「果物の絵を描く」、というテーマだった場合、単に果物を見て絵を描くより、実際に果物に触れてから描いた方が、脳を刺激することができます。触れて、匂いをかいで、触ったり叩いたりした時の音を聴いて、しっかりと五感を刺激できるプログラムにしましょう。

楽しんで取り組めるようにする

作品が出来上がるまでのプロセスがとても大切なので、対象者自身が嫌がっていたり、あまりにも気のりしなかったりする場合には、絶対に無理強いをしないようにしましょう。絵を描くのが苦手なら粘土細工を選択するなど、本人が楽しめるものを用意することが大切です。

制作中の危険に気を付ける

美術作品を作る際、作品によって使用する道具は異なります。カッターやハサミ、彫刻刀など、手元が不安な人が使用する際には十分に注意しましょう。

作業的な内容にならないようにする

ただ単に貼りつけるだけのものや、積み上げるだけのものなど、制作過程が作業的すぎるものは、美術療法に不向きかもしれません。簡単な作業しかできない場合でも、できるだけたくさんの色や形を使ったり、手触りの違うものを使ったりなど、しっかりと脳を刺激できるような素材を選びましょう。

希望ちゃん 希望ちゃん
このサイト「認パフェ」では、認知症予防について、こんな情報も紹介しています!
カナエちゃん カナエちゃん
たくさんの認知症予防の方法を、実践難易度をつけて紹介するよ。
Check!→今日からはじめる!認知症予防にいいこと11選
ナニカちゃん ナニカちゃん
たくさんの認知症予防に効果がありそうな成分を調査したよ!
Check!→【特集】認知症予防に効果がある成分はどれ?徹底調査
オモイちゃん オモイちゃん
きびしい臨床試験で効果が出ている期待の成分を紹介するよ。
Check!→【特集】効果実証済みのホタテプラズマローゲンとは?
ウゴくん ウゴくん
楽しそうなことから、とにかくいろいろ、なんでもやってみることだよね!

【その他関連ページ】

認知症初期症状の発見から予防までの手引き

【参考URLリスト】

認知症予防に効果があるサプリメント成分はどれ?徹底調査 臨床実験で軽度認知症も改善したホタテプラズマローゲン