家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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回想療法とは

認知症の方の特徴として、「昔のことははっきり覚えている」ということが挙げられます。"最近のことはすぐに忘れてしまうのに、昔の記憶はとても鮮明"、そういった高齢者の特徴を活かした心理療法が、『回想療法』です。回想療法が認知症に与える効果や、実際に取り入れるときの方法、回想療法をおこなうにあたって注意しておきたい事などを紹介します。

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回想療法とは、過去のことを思い出したりそのことを人に話したりすることによって、認知機能の改善をはかる療法です。薬物を使わない療法で、なおかつ脳に効果的な刺激を与えられるため、多くの施設などで取り入れられています。

高齢者の方が、「昔は○○だった」や、「自分は昔こんなことができた」など、繰り返し繰り返し同じ話をする場面を見たことはないでしょうか。この過去の出来事ばかり話す行為は、「また同じ話ばかりして…」と、周囲の人から否定的にとられがちでした。

しかし、1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラーが提唱した『回想療法』は、これらの"昔を語る行為"をポジティブにとらえた方法です。過去のことを思い出して人に話すことによって、脳に刺激を与えて認知症の症状の軽減や抑制、そして予防につながると考えられています。

アメリカ発の心理療法。病院や施設では、グループで子どもの頃の遊び、祭りなど、昔の懐かしい話をする「グループ回想法」が行われる。家庭でも若い頃のことなどを話してもらうなど「個人回想法」ができる。

引用:川崎幸クリニック院長 杉山孝博(2013)「認知症の9大法則 50症状と対応策」p.176

回想療法による認知症への効果とは

認知症の方は、最近起こったことなどの記憶を保持しておくことが困難ですが、昔の記憶はしっかり残っていることが多いです。そのため、「過去のことを思い出す」、「それを言葉にする/人に話す」という行為だけでも、脳が刺激を受けて活性化されます。

脳が活性化すると、物事に対する活動性や自発性、集中力などが向上し、また発語などの言語能力が増強されます。そのことにより、認知症の予防に役立ったり、親交を予防したりする効果を得ることができるのです。

また、グループで回想療法を受ける場合、共通の話題を楽しめる仲間とコミュニケーションを取ることができるというメリットがあります。誰かと昔の思い出に浸って、お互いの思い出や経験を語り合ったり、当時流行っていた歌や映画などの内容を思い出したりする時間を持つことにより、リラクゼーション効果も得ることも可能です。

回想療法で他者と触れ合うことにより不安が軽減され、認知症だけではなくうつ症状などの改善にもつながります。「自分の話を誰かに聞いてもらえる」という満足感も得られるため、ストレス発散や孤独感を解消する効果も得られます。

回想療法を対象者に実施するのは、実際に介護や介助をおこなう家族や施設スタッフであることが多いです。対象者の過去の経験や思い出、現在の考えなどに触れることによって、その人の価値観や人柄について深く知ることができます。対象者についてよく知っておくことは、質の高いケアや信頼関係を築くために役立つことでしょう。

回想療法の取り入れ方一例

回想療法には、数人でおこなう「グループ回想法」と、マンツーマンで実施する「個人回想法」があります。

グループでおこなう場合は、多人数で回想したり会話をしたりすることにより、相互関係や海草の深まりを得られるという相乗効果があります。また、個人でおこなう場合には、対象者の思い出の品やこれまでの人生に関わることに触れながら、じっくりと回想することができます。

昔の写真や映像を鑑賞する

本人の若いころや、当時住んでいた場所の風景を写したものなど、過去の記憶を思い出せる写真を見ながら会話をする方法です。また、当時の生活様相や話題になった出来事などを思い起こさせる映像などを鑑賞することもおすすめです。

昔の音楽を聴く

若いころに良く聞いていた音楽を聴くことによって、過去の思い出に触れる方法です。映像つきの場合は、視覚と聴覚を同時に刺激することができます。

着物、衣服や、アクセサリーなど本人が身に着けていたものを見る

写真と同様、本人が昔身に着けていたものは記憶を呼び起こす重要なツールになります。実際に身に着けていた品は、「これはいつ買ったものだ」、「誰々にもらったものだ」など、思い出を語るための入り口にしやすくなります。

回想療法をする前にあらかじめ気を付けておくこと

プライバシーを守る

回想療法は対象者の過去の経験や生い立ちなどにも深くかかわる方法のため、とてもデリケートな話題に触れてしまうこともあります。回想療法で知った個人情報などは、不用意に他人に伝わらないように配慮しましょう。

無理強いをしたり、タブーに触れたりしない

人間にはだれしも、あまり人に話したくないこともあります。回想療法に必要だからと、あまり話したがらない話題に無理に踏み込まないようにしましょう。疲れた様子を見せたり、話をしたくないという意思表示があったりする場合は、きりのいいところで回想を終了させるようにすることが大切です。

h3>ある程度の事前情報を得ておくこと

生年月日や出身地や家族構成などの個人情報や、好きなことや嫌いなこと、趣味など、対象者のプロフィールを事前にある程度知っておきましょう。そうすることにより、質問を絞りやすくなったり、回想しやすい話題を振りやすくなったりするというメリットがあります。初めは気軽に話しやすい軽い話題を用意しておき、個人の深部に触れやすいデリケートな話題は避けておくことが無難です。

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