家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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牛乳(ミルク)で認知症予防

10秒でわかる
牛乳(ミルク)についてのまとめ

  • 牛乳に含まれる「ビタミンB12」と「ホエー蛋白」がアルツハイマー認知症の発症リスクを低減する可能性がある
  • 欧米では牛乳はアルツハイマー認知症の発症リスクを上げるとの真逆の研究結果が出ている
  • 真逆の研究結果の要因は食文化の違いによるものであり、元々摂取量の少ない日本人には適度な摂取が有効かもしれない
希望ちゃん
アルツハイマーの予防に牛乳がいいと言われているよ。
ナニカちゃん
牛乳?牛乳なら毎日飲んでる!
カナエちゃん
人によっては牛乳を毎日飲むのは大変だけど、乳製品でも良いなら摂取できそう。
ウゴくん
ボク牛乳も、チーズもヨーグルトも全部大好き!
オモイちゃん
乳製品ならチーズとかヨーグルトとかたくさんあるし、牛乳もコーヒー牛乳にしたり、気分によって変えるだけで楽しく摂ることができそうだね。

30秒でわかる ポイント解説
~認知症予防への牛乳(ミルク)の効果がわかる!~

牛乳をはじめとした乳製品を摂取することで、アルツハイマー認知症の発症リスクを4割も低減させることができると、日本の研究チームが発表しました。

牛乳にはカルシウムを始め、タンパク質やビタミンK、ビタミンCなど豊富な栄養素があります。中でもビタミンB12とホエー蛋白の2つがアルツハイマー認知症に予防に期待ができるという研究結果が出ています(全認知症、アルツハイマー認知症、血管性認知症の3つを比較した結果)。

ただし欧米では、乳製品は認知症の発症リスクが高くなるとの真逆の研究結果が発表されました。これは欧米と日本の食文化の違いが要因となっていると考えられます。欧米では単純に日本の3倍のもの乳製品を日々摂取しています。つまり取り過ぎはよくないということ。バランスよく適度に摂取することでアルツハイマー認知症のリスクを低減する可能性が高まると考えられています。

牛乳がアルツハイマー病を予防する可能性がある

牛乳

「牛乳や乳製品を摂取すると、アルツハイマー病の発症リスクが低下する」日本の研究チームが、2014年6月10日「Journal of the American Geriatrics Society」誌で発表しました。[注1]

牛乳と聞くと真っ先にカルシウムが思い浮かぶ方も多いと思います。しかし、実は牛乳に含まれている栄養素はカルシウムだけではありません。

牛乳(200ml)に含まれている栄養素の一例

  • カルシウム:227mg
  • 脂質:7.8g
  • たんぱく質:6.8g
  • 葉酸:10μg
  • ビタミンK:4μg
  • ビタミンC:2mg

[注2]

牛乳は栄養素の宝庫と呼ばれていて、生命活動や血行維持に必要不可欠なカルシウムやたんぱく質などの栄養素がバランスよく含まれています。さまざまな栄養素が免疫系や内分泌系に作用して、病気の予防に繋がると言われており、古くから親しまれてきました。

高い栄養素が豊富に含まれていることから、牛乳・乳製品はアルツハイマー病を予防する可能性があると近年の研究で報告されています。予防が期待できる根拠をもう少し詳しくみていきましょう。

なぜ牛乳はアルツハイマー病予防に効果があると期待されているのか

日本の研究チームの発表により、牛乳・乳製品には認知症を予防する効果があると期待されています。発表の根拠となった研究内容をみていきましょう。

日本の研究チームによる研究結果

福岡県久山町の60歳以上の住民1,081人を対象に、食事と認知症になる発症リスクの関係性を研究。およそ17年にわたり研究を続けた結果、牛乳・乳製品の摂取は認知症の発症率を低くする関係性を見つけました。牛乳・乳製品の摂取は、認知症全体に一体どれだけの影響を与えたのか、表で確認してみましょう。

アルツハイマー性認知症発症リスク研究結果

[注3]画像引用 株式会社明治

認知症の中でも、特にアルツハイマー性認知症が有効

表に書かれている項目「危険率(性・年齢調整)」に注目してください。全認知症・アルツハイマー認知症・血管性認知症の3つをピックアップして、発症の危険率が書かれています。

牛乳・乳製品の摂取量が少ないQ1グループの発症リスクに基準値1.0を設定。1.0を基準値とした場合の発症リスクが、摂取量のグループごとによってまとめられています。

ここで見ていただきたいのが、アルツハイマー認知症の危険率です。Q1よりも牛乳・乳製品の摂取量が多いQ2~Q4は、全ての項目で1.0を下回る結果になりました。摂取量が多いグループは、摂取量が最も少ないグループと比べて、アルツハイマー認知症の発症リスクが、およそ4割減となることが研究結果からわかります。

牛乳・乳製品がアルツハイマー性の認知症に有用な理由

アルツハイマー性の認知症に牛乳・乳製品が有用な理由が、2つあります。[注4]

1.ビタミンB12による血漿(けっしょう)ホモシステイン値の低下

牛乳・乳製品にはビタミンB12と呼ばれる栄養素が含まれています。ビタミンB12はアルツハイマー型認知症の危険分子である血漿ホモシステイン値を低下させる作用があります。

2.ホエー蛋白によるインスリン抵抗性の改善

ホエー蛋白は牛乳・乳製品に含まれている栄養素の一つ。アルツハイマーは、血中のインスリン濃度にみあったインスリンが不足している場合に発症すると考えられているため、インスリンを補う必要があります。ホエー蛋白はインスリンの分泌を助ける働きをもっているので、牛乳・乳製品はアルツハイマー予防に良いとされています。 [注5]

日本と欧米で乳製品について全く違う見解になる理由

欧米では牛乳を摂取することで、認知症の発症リスクを上げてしまうのではないかとの研究結果があります。日本と真逆の結果をどう受け止めたら良いのでしょうか。
日本と欧米で牛乳・乳製品について異なる見解の理由を調べてみました。

異なる研究結果の理由は食生活の違い

日本と欧米で研究結果がおおきく異なる理由は、食生活の違いにあります。欧米は酪農が盛んな地域のため、牛乳をそのまま飲んだり、ヨーグルトやチーズに加工して食べたりと、乳製品を多く口にする環境。日本より加工乳製品が身近な存在のため、牛乳摂取量が日本人のおよそ3倍にもなります。[注6]

普段から摂取している量が違うので、欧米人の場合は摂り過ぎに注意しなくてはなりません。一方で日本人の場合は摂取量が少ないので、もっと積極的に摂るべきだとの真逆の研究結果となったのです。

研究結果の違いをひも解いてみると、国による文化や食生活の違いが出てきます。社会経済的状況によっても変化が見られる部分なので、国によって研究結果が異なるのは仕方のないことだと言えるでしょう。

異なる研究結果には理由があります。認知症から家族をまもるため、自分を守るためにも、混乱することなく正しく研究結果の違いを理解しておきましょう。

日本人の食生活に合わせた認知症予防をしよう

日本人がよく口にする和食は塩分が少なく、野菜も多く摂取するため健康的と言われています。健康に配慮した食生活の一部に「牛乳を飲む・乳製品を食べる」が追加できると、日本の研究チームが研究場所に選んだ福岡県久山町の高齢者のように、認知症予防の効果が見込めるのではないでしょうか。

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【参考URLリスト】

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