家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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失語障害

中核症状の失語障害はどんな病気か

失語障害とは、簡単に言えば会話が不能になる症状のこと。会話のみならず、書字を通じたコミュニケーションも不能になる場合があります。

認知症における失語障害の主な種類

ブローカ失語

相手の話は理解できているものの、口の運動機能低下などの影響によって上手に話せない症状。「メガネ」を「メガメ」などと言うことがあります。

ウェルニッケ失語

言葉自体は流暢なものの、その意味内容に問題がある症状。メガネを指して「それは何ですか?」と質問すると、「テレビ」などと応えることがあります。

全失語

発話を始め、言葉の理解や計算能力等が重度に障害された症状。心原性脳梗塞などを原因とした脳血管性認知症の患者に、多く見られる傾向があります。

中核症状の失語障害になる原因

言語機能を司るのは脳です。よって認知症等によって脳の言語機能に関与する部分に障害が生じた際、言語障害を生じることになります。

脳の中に生じている原因

認知症によって、脳内の言語に関する部分が萎縮等を起こしたとき、失語障害が生じます。また、脳梗塞などによる脳血管性認知症においても、病変が言語機能に関する部分の場合には失語障害を生じることがあります。

なお言うまでもなく、言語活動とは発話のみを指すわけではありません。よって、たとえ発話機能が維持されていたとしても、言葉の認識機能が障害を受けていた場合には、同様に言語障害が生じることがあります。

「失語」とは、会話や言葉を扱うのが困難になるものをいいます。認知症にみられる失語は、大きく分けて「運動性失語」と「感覚性失語」があります。運動性失語は、言葉をうまく発声できないことから生じます。相手の言っている言葉は理解でき、自分でも言いたいことが頭に浮かんでいるのに、言葉としてうまく発することができません。口数が減って、会話がたどたどしくなるほか、思うようにしやべれないので、イライラして怒りっぽくなることもあります。

引用:「ウルトラ図解 認知症 予防・治療から介護まで、知っておきたい最新知識」p.24
監修:国立大学法人 東京医科歯科大学脳統合機能研究センター認知症研究部門 特任教授 朝田隆

中核症状の失語障害の治療法

アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症等によって言語障害が生じた場合、その完治を目指す確実な治療法は確立されていません。ただし、薬によって症状の進行を緩やかにしたり、言語リハビリによって症状の改善を目指したりすることは可能です。

言語障害の治療法

「アリセプト」「レミニール」「リバスタッチパッチ」「メマリー」という4種類の認知症治療薬を選択的に利用することで、言語障害を含め、認知症全般の進行を緩やかにすることができます。

また、脳血管性認知症患者における言語障害においては、言語療法士によるリハビリを受けることにより、コミュニケーション機能が徐々に回復する例が見られます。

家族・介護者の接し方

「会話ができないのだから話しかけても意味がない」と匙を投げず、患者と積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。患者が文字を判読できない場合は、イラストを利用するなどして意志疎通を図るようにしてみてください。

また、脳血管性認知症によって全失語を患った患者の中には、自身はしゃべることができなくても、周囲の会話をある程度理解している人は少なくありません。たとえ返答がなかったとしても話を理解している可能性がある、ということを介護者は念頭に置いて接しましょう。

参考資料

公益財団法人長寿科学振興財団「認知症の中核症状」

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