家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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失行障害

中核症状の失行障害はどんな病気か

運動機能には特に障害が見当たらないにも関わらず、日常的な普通の動作が不能となる症状を失行障害と言います。具体的な例を見てみましょう。

失行障害の具体的な例

服を着ることができない

失行障害を患う患者に多く見られる症状が、運動機能には障害がないにも関わらず服を上手に着ることができない、というもの。「ボタンを上手に留められない」「ズボンを頭からかぶってしまう」などの症状が見られます。

箸で食べることができない

箸やスプーン、フォークなど、以前は問題なく使用できていたツールを、上手に使うことができなくなることがあります。運動機能の障害ではありません。

指示された行動をそのまま実行することができない

自身でやろうとしたことも、他人から指示されたことも、上手に行動に反映させられないのが失行障害。たとえば、他人から「お茶を入れておいて」と言われても、その意味を理解しているにも関わらず、お茶を入れることができなくなることがあります。

中核症状の失行障害になる原因

大脳皮質の障害が原因

認知症や脳血管障害の影響によって大脳皮質に障害が生じた際、失行が見られます。特に認知症の患者においては、大なり小なり、全ての人に見られる症状と言われています。

「失行」では、手足の麻痺などがないにもかかわらざ、簡単な日常同さができなくなります。服を後ろ前に着たり、上着の袖に足を入れようとするなど、着替えが困難になる「着衣失行」のほか、歯ブラシや箸の使い方がわからなくなる「観念性失行」などがあります。

引用:「ウルトラ図解 認知症 予防・治療から介護まで、知っておきたい最新知識」p.24
監修:国立大学法人 東京医科歯科大学脳統合機能研究センター認知症研究部門 特任教授 朝田隆

中核症状の失行障害の治療法

認知症を原因とした失行障害である以上、認知症を改善させなければ失行障害が改善することはありません。

失行障害の治療法

アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症を原因とした失行障害の場合、厚労省が認可した4種類の薬のいずれかを利用することにより、症状の進行を緩やかにすることができます。

また、脳血管性認知症が原因で失行障害を生じた患者に対しては、脳梗塞等が再発しないための予防薬を処方します。

家族・介護者の接し方

認知症を原因とした失行障害を持つ患者は、多くの場合、自身がやろうとしていることと実際の動きとが違っている、ということに気付いています。間違っていることを自覚している患者に対し、家族が「間違っているよ」と指摘しても、何ら有益なことはありません。むしろ患者本人は、不安や焦燥の念を募らせ、認知症が悪化する恐れがあります。

失行障害を示した患者に対し、家族は面倒くさがらず、一つ一つ丁寧に要領を教えるようにしましょう。

参考資料

公益財団法人長寿科学振興財団「認知症の中核症状」

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