家族のための楽しい楽しい、認知症予防パーフェクトガイド 認パフェ
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意味性認知症の症状と経過について

意識性認知症の症状や診断基準、経過、治療方法などについての説明が行われています。

意味性認知症とは?どんな病気?

意味性認知症(SD)とは,側頭部前方部の著明な萎縮に伴い意味記憶が選択的かつ進行性に障害される突発性の神経変性疾患で、前頭側頭葉変性症(FTLD)の代表的臨床症候群です。

意味性認知症の特徴的な症状としては、「語義失語」と「相貌失認」が挙げられます。語義失語は、スムーズに話すことはできるけど言葉の意味を理解することができないという状態を指します。また、相貌失認は親しい人の顔がわからなくなる状態を指します。

意味性認知症の診断には、このいずれか、または両方が必須の条件となっています。

意味性認知症の発症原因は?

意味性認知症の発症原因は解明されていません。 前頭側頭葉認知症患者では前頭葉および側頭葉における神経細胞の脱落が確認されることが報告されています。しかし、なぜこのような変化が起こるかも解っていません。家族性の場合には、タウ遺伝子、TDP-43遺伝子、プログラニュリン遺伝子などに変異が見つかっています。

意味性認知症の症状と経過は?

意味性認知症では、言葉の意味や相貌や物品の同定障害が生じる「意味記憶障害」が、病初期から全経過を通して生じるのが大きな特徴です。その一方、個人的体験記憶を含む認知機能は障害されないか、比較的よく保たれます。

また、「意味性失語」という言葉の意味の理解や物の名前などの知識が選択的に失われる語義失語も出現します。語義失語では、単語レベルでは復唱も良好ですが、物の名前が言えない語想起障害や複数の物品から指示された物を指すことができない再認障害が確認されます。

意味性認知症では、側頭葉前部と海馬に限局した萎縮が現れます。萎縮には左右差があり、それによって初期症状が異なります。通常は左側頭葉の萎縮が強く、語義失語の症状が出ます。反対側の側頭葉や前頭葉にも萎縮が広がり、やがてピック病へと移行することも多いとされています。

意味性認知症は、前頭側頭葉変性症のなかでもっとも進行が早いとされています。側頭葉の萎縮が左右どちらかからはじまっても、平均3年ほどで反対側にも萎縮が広がり、対応した症状が加わります。その後、前頭葉にも萎縮が及ぶと、人格変化や行動異常などが強くでます。これは、意味性認知症がピック病へ移行したと考えられます。

意味性認知症の寿命は?

意味性認知症に対する根治療法は確立されておらず、緩徐進行性の経過をたどります。発症からの平均寿命は、行動障害型では平均約6~9年、意味性失語型では約12年と報告されています。

意味性認知症の治療方法は?

この病気については未だ十分に解明されていないため、根本的な治療薬はなく対症療法が中心となります。その対症療法も薬物療法が十分に検討された大規模な研究はありません。FTDに準じて、常同性や食行動異常に対して選択的セロトニン再取り込み阻害剤(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors(SSRI:フルボキサミン、セルトラリンなど))という抗うつ薬を用いることがあります。確立された方法は未だありませんが、語彙が減りコミュニケーションが難しくなり、やがて自発性が低下していくことを防ぐために、語彙再獲得訓練の有用性が報告されてきています。

意味性認知症のリハビリ、介護は?

意味性認知症へのリハビリとしては、作業療法的アプローチのひとつであるルーティーン化療法が有効であるとされています。

ルーティン化療法とは、前頭葉側頭型認知症(FTD)の症状である「何かにこだわり」、同じことを繰り返す「常同行動」を利用して毎日のスケジュールを固定し、「困った習慣」を「問題のない習慣」に変えていく作業療法的アプローチです。

FTDはアルツハイマー型認知症(AD)に比べ見当識(時間・場所・人)、体験記憶(エピソード記憶)、習慣的動作(手続き記憶)、視空間認知力は比較的よく保たれており、多くの作業活動を行うことができます。 しかし、ご本人自身ではその「持っている能力」を上手く使うことができません。そのため援助者は、ご本人の「持っている能力」と「こだわる」という特徴を活かしたルーティン化療法を活用した日課作りをし、生活習慣が安定するよう働きかけます。その効果的が現れてくると、精神状態が穏やかになり、介護負担が軽減することが見受けられます。

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